―江戸中期―


血は、あらゆる液体より濃ゆいと言う。


兄妹の血縁から生まれた繋がり―


人の強さや、出来る事はたかが知れている。


その範疇を超えた者は、他者にとって悪害としかならない。


人の欲望は怨恨を産み、悪循環させる。


重荷を背負った女性は、事の始まり、元凶と言える存在である兄との決着をつける為、最後の闘いに向かう。


鬼鴉は―


今、終焉を迎える。