その先に一本の大樹があり、それを目印にするように分かれ道がある。 山道と、街道― 山の中を通る道と、そのまま海沿いを通る道が、存在した。 分岐点ともいえるその道を眺めて、桃華はホッと一息つく。 「……っ!?」 その大樹を通り過ぎようとする桃華は、幹にいる人影に気付き唖然としてしまう。 外套を羽織るその人影、人物は、さも当たり前のように桃華に近寄っていった。