「やはり、こうなってしまったか……」


巨漢の男性、黒鬼は死した骸であるランスを見詰めながら、呟く。


「また、キビト様と貴方と私で……、一からやり直しですね?」


ロインは淋しげな表情を浮かべ声を掛けると、胸に手を宛て、ランスに向かい黙祷する。


「……」


ロインと同じように黙祷する黒鬼は、ランスを担ぎ上げる為に歩を進めていく。



「……死神は、何処へ行きました?」



ランスを肩に担ぎ、外へと運び出そうとする黒鬼に対し、ロインは不意に問い掛けた。