「……俺は、間違っていたのか?」 ランスの死を眺め、鬼人は唐突に呟く。 胸中はわからないが、思う所があるのであろう。 鬼人は無表情のままで、ただ、佇んでいた。 「正しいか正しくないかは、わかりません……。ソレは後の歴史を覗き見た人間が、決める事なのでしょう」 ロインは眼を綴じ平静を保ちながら、答える。 「それでも、私は貴方に一生ついていきます」 そう断言して、ロインは頭を深く下げるのであった。