「最初から、こうするべきだった……。昔の俺らなら、一対一でカタをつけていたのにな?」 過去を振り返り、懐かしむようにランスは呟く。 「互いに、余計なモンを背負っちまって、偉くなったと勘違いしちまったか……」 大剣の柄を強く握り締めて、ランスは静かに鬼人を睨み据える。 「終わりにしよう……」 そう呟くと、ランスはゆっくりと間合いを詰めていくのだった。