部屋へと招かれたランスを待ち構えていたのは、日本刀を携えた1人の、男性であった。 「久しぶりだな、今さら和平を結ぶワケでもなかろうが……」 その男性は険しい表情を浮かべ、声を発する。 「なんのようかな……?ランス……」 「キビト……」 問い掛けられたランスは男性の名前、鬼人の名を呟き、さらに口を開く。 「ブレイドも、ティグも死んじまった。お互いに兵を失い、組織としての形もなくなった……」 感慨深く語るランスは、鬼人と視線を合わせた。