鬼 鴉【総集編】



「ですが……」


対処に困った皐月は、歯切れ悪く口ごもり、複雑な表情を浮かべる。


「そう言やぁ、お前も若かったなぁ……?」


空を仰ぎ見て、銃佐ェ門は思い出すように呟く。


「……男と女の情事に、クビを突っ込むモンじゃねぇよっ」


「ハァ……」


銃佐ェ門の言葉に、未だ混乱している皐月は、生返事をするのみである。

冷静沈着な表情をしていても、その初々しい反応には、若さが匂い立っていた。