街道― いつものように街を練り歩き、たいした情報も仕入れられず銃佐ェ門は、宿への帰路に着こうとしていた。 情報収集― 禁と2人で、よく行っていた事だった。 癖、日課にもなりつつある行動だが、銃佐ェ門の心を落ち着かせるには、充分である。 「ん?」 宿の建物に近付いていく銃佐ェ門は、宿の扉の前で右往左往する皐月に、気付くのだった。