銃佐ェ門に聞かれた2人の関係に、桃華は考えを深める。 知り合いか、仲間意識か友情か― 踏ん切りが、つかない。 深い葛藤が、桃華を支配していた。 葛藤を解消する為、迷う心に光明を射し第一歩を踏み出す為、桃華は太刀を納め、立ち上がる。 太刀を机の上に置くと、おもむろに着衣を脱ぎ捨て、寝具に掛けている薄い布団を裸体に巻き付けた。 そして― これまでにない程の神妙な表情を、女性の顔を浮かべ、桃華は部屋を後にするのだった。