ジェノスら海賊と親衛隊の接触は、闘兵衛と桃華の巡り逢いを意味する。


兵を失ってまで避けてきた事柄だけに、つまらない采配を行ってしまった事を、今更に気付く。


鬼人は闘兵衛の事を、忘れていたワケでは無い。


しかし、ソレを天秤に架けた時、大事の前には、個人の思惑など、小事である。


闘兵衛という個人に対して、死神をぶつけるワケにはいかない。



死神に捧げるは、戦場―



大量のヒトの死こそが、死神を慰めるモノでもあった。