「……鬼鴉と海上の悪魔に、関係があるとでも言うんですカイ?」 青ざめた顔でジェノスに尋ねるヴォルトは、その名を口に出すだけで嫌悪感を溢れさせていた。 「さぁ?ただ……、コレだけの駒が揃っているんだ。ナニも、起こらないハズが無いだろぅ?」 ヴォルトの問いに対し、両手を拡げてはぐらかすジェノスは、意味深に答える。 「ヤツ等との戦いは」 「いずれにしろ、彼らの戦いは終わったワケでは無い……」 ヴォルトの言葉に被せるように、ジェノスは淡々と声を発した。