鬼 鴉【総集編】



「反乱軍の精鋭部隊が、全滅したらしい……」


おおざっぱに結果ダケを説明するジェノスは、さらに続ける。


「鬼鴉本隊が動いた気配は無いんだが……、どうやら、少人数でヤったみたいだネ?」


ジェノスの簡潔な説明とは裏腹に、その情報は全ての終わりを意味した。

笑顔を浮かべてはいるのだが、内容自体は物騒である。


「それは……、なかなか明るい話題ですナァ?」


冷笑を浮かべ、ヴォルトは楽しげに呟いた。