『ビュッッ』 闘兵衛に放たれたアークの矢は、寸分違わず頭部に迫って行く。 『ビシィィッ』 「「っ!!??」」 闘兵衛の取った行動に、矢を放ったアークを始め全員が凍り付いた。 迫り来る矢を、左手で掴み取る。 無造作に行った闘兵衛の神業に、戦慄が走った。 「と、闘兵衛……」 闘華は呆然と、闘兵衛を見つめ呟く。 「……鬼鴉だろうとナンだろうと、俺には関係ない」 左手に掴んだ矢を意にも介さず、闘兵衛は闘華に右手を差し出したまま、さらに続けた。