「……俺は、闘う事しか知らない。だからこそ、拳にしか、思いを乗せられ無かった……」



手の平を握り締め、拳を創ると闘兵衛は無表情のまま、呟く。

不器用ながらも、意志を貫き通す覚悟が見えた。



「私は……、一体今までナニをっ……!!」



涙を流し、ただ後悔するように悶絶の言葉を発して、闘華は地面を掻きむしる。

生命を賭けて戦う事すら拒否されたのだと、闘華は己の存在意義を見失ってしまった。