闘兵衛はただ黙ってその会話に耳を傾けている、のみである。 表情は氷のように固まっており、無感情と思えるほど落ち着いているのだが、その拳は強く握られていた。 その後も、侍達の耳を塞ぎたくなるような自慢話しが続いていたのだが、三人共満足したようで居酒屋を後にしている。 そして、その居酒屋から闘兵衛の姿も消えていたのであった。