鬼 鴉【総集編】




「わ、わたしは……」



砦内では、三つ巴になった反乱軍と親衛隊と海賊達、兵士らの争う怒声が響き渡っている。

今でも桃華の部下である親衛隊の兵士らが、鬼鴉の為、闘華の為に戦っているだろう。


揺らぐ心を奮い起こし、桃華は口を開く。



「……私は、鬼鴉親衛隊副隊長の闘華だ……」



その言葉こそが、桃華が闘華と名乗った彼女なりの、覚悟なのであった。