復讐を終わらせ、沈黙を生み出した闘兵衛に対して、全員が戦慄を覚えていた。



瞬殺―



人間の領域を超えた殺傷能力に、恐怖を感じる。


さすがのジェノスですら眉間に皺を寄せ、苦笑いを浮かべていた。


『ビッ』


闘兵衛はブレイドの胸元から首飾りを剥ぎ取り、銃佐ェ門に投げ付ける。


「……」


銃佐ェ門は首飾りを受け取り掴むと、固く握り締めていた。

そのまま眼を綴じ、沈痛な面持ちで頭を下げる。


それこそが、ヒトの生み出した業でもあった。