「砦のワリには、敵兵の数が少ないな?」


火繩銃を構えながらも、銃佐ェ門は落ち着いた様子で、ジェノスに声を掛ける。


「……反乱軍の奴らは、各地に散らばっていてネェ?」


面倒臭そうにジェノスは振り返ると、口を開く。


「数十の兵士単位で動いてるんで、ソレが裏目に出たのサ……」


ジェノスは部下に指示を出しながら、近所で世間話しをするような口調で答える。



「「……」」



闘兵衛と皐月はジェノスの答えに反応もせずに、周辺の気配を探っているのだった。