~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

「え、や、やんえ……」

 完全に静止した状態で、口も思うように動かせない。
 完全に身体が固まってしまっていた。

「生邪魔(いちじゃま)、と言います」

 女がゆっくりと語る。その鋭い目は、今は青く輝いている。

「わたしの故郷、沖縄に古く伝わる呪術。生霊により相手の動きを完全に支配する」

 紫音の手から、箒が滑り落ちた。
 藍奈は驚愕で声も出せず、ただ見ていることだけしかできなかった。

「もう余計なお遊びは終わりです。大人しくついてきてもらいます。

 女はそう言いながら紫音に近づいた。身長は並クラスの紫音より遥かに低く、藍奈といい勝負というところだったが、女はやすやすと紫音を抱えた。