~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

「ど、どういう意味ですか……!」

 息咳き込んで尋ねるが、女は表情を変えずに首を振るだけだった。

「わたしは頭領の指示に従い任務を果たすのみです。余計な情報を耳に入れるような愚は絶対に犯しません」

 紫音の頬を汗が伝う。藍奈、茜と立て続けに一撃でやられたことから相当な手練(てだれ)であることは理解できた。しかし、逃げることもできない。このまま逃げれば藍奈と茜が無事ではすまないだろう。なんとかして、追い払ってしまいたかった。
 そして、心の中で、一言呟く。

(あいちゃん、ごめんなさい。わたし、逃げるなんてできない。だって、わたしだって、魔法使いなんですから……)