~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

「あ、あーちゃん! あいちゃん!!」

 倒れこんだ茜と藍奈を助け出そうと、紫音は前に飛び出した。が、その眼前に女が入り込む。

「!!」

 紫音は後ろに飛んで、女と距離をとった。

「さあ、大人しく従ってください。これ以上の手間はあまりかけたくはないのです」

 冷たい声が耳に入り込んでくる。倒れている藍奈が、苦しみにもだえながらも紫音に逃げるように言うのが聞こえる。

「もう一度、わたしからも聞いていいですか……? わたしを連れ去って、どうするんですか?」

 女はしばらく沈黙した後、ゆっくりと口を開いた。

「御冠神楽麟紅の、誘導」

「兄さんの……?」

 女は無言で頷いた。