~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

「……明かりの魔法でしたか。正体はあまり知られたくないほうなのですが」

 口元は布で覆っているはずなのに、声はやけにはっきり聞こえる。
 藍奈は杖を前に掲げたまま、いつでも呪文を唱えられるように、女に尋ねた。

「シオンを連れて行く? 目的は、何……?」

「質問は許可していないといったはずです。こちらの要求が呑めないのでしたら強制的に従ってもらいますが?」

「こっちの質問に答えないのにあんたは質問するっていうの? 贅沢な話ね」

「答えは“はい”か“いいえ”でお願いします」

 女は機械的に答えるのみ。藍奈の問いに答えるつもりは一切ないらしい。

「あくまで強制的のつもりみたいね……だったら」

 藍奈は言葉を切り、杖を握りなおす。

「フロウズン! こごえ……!!」