「……明かりの魔法でしたか。正体はあまり知られたくないほうなのですが」
口元は布で覆っているはずなのに、声はやけにはっきり聞こえる。
藍奈は杖を前に掲げたまま、いつでも呪文を唱えられるように、女に尋ねた。
「シオンを連れて行く? 目的は、何……?」
「質問は許可していないといったはずです。こちらの要求が呑めないのでしたら強制的に従ってもらいますが?」
「こっちの質問に答えないのにあんたは質問するっていうの? 贅沢な話ね」
「答えは“はい”か“いいえ”でお願いします」
女は機械的に答えるのみ。藍奈の問いに答えるつもりは一切ないらしい。
「あくまで強制的のつもりみたいね……だったら」
藍奈は言葉を切り、杖を握りなおす。
「フロウズン! こごえ……!!」
口元は布で覆っているはずなのに、声はやけにはっきり聞こえる。
藍奈は杖を前に掲げたまま、いつでも呪文を唱えられるように、女に尋ねた。
「シオンを連れて行く? 目的は、何……?」
「質問は許可していないといったはずです。こちらの要求が呑めないのでしたら強制的に従ってもらいますが?」
「こっちの質問に答えないのにあんたは質問するっていうの? 贅沢な話ね」
「答えは“はい”か“いいえ”でお願いします」
女は機械的に答えるのみ。藍奈の問いに答えるつもりは一切ないらしい。
「あくまで強制的のつもりみたいね……だったら」
藍奈は言葉を切り、杖を握りなおす。
「フロウズン! こごえ……!!」

