~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

 玄関の扉を出て外に出てみると、もう周囲は暗く夜になっていた。

「ずいぶん長居しちゃったわね」

 ため息と共に呟く。そんな藍奈を心配して、紫音は不安げに尋ねた。

「一人で大丈夫ですか?」

「大丈夫よ。まだ七時にもなっていないんだし。それにわたしには魔法があるんだから」

 フン、と笑ってポケットから杖を覗かせる。紫音も「そうですか」と息をつき、茜とともに門まで藍奈を見送りに行く。

 と、したところに、一人の人影が現れた。

「!!」

 藍奈がすばやく杖を抜き、構える。
 なぜならその人影は、“現れた”といっても門の向こうから出てきたわけではなく、空から“降ってきた”からだ。

「あんた、何者……?」

 杖を前に構えたまま、藍奈は尋ねた。しかし、人影は答えない代わりに問い返した。

「御冠神楽紫音を、要求します」