~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

「あ? んってなんだ?」

「紫音殿と茜殿はどうしたでござるか?」

 それから数秒、沈黙があって、ややあってから麟紅は口を開いた。

「たぶん家」

「そ、そうでござるか……って違う!! 他に誰か一緒にいないのでござるか!?」

「当たり前だろ? 俺ぁ今ここにいるんだから」

 ゆっくりと立ち上がりながら麟紅は言った。朽葉は額を押さえ、少しうなだれた。

「相手は簡単に言えば“悪の組織”でござるよ。そんな奴らが人質を取らないと限られたわけではないでござるよ」

 少し間があって、

「あぁ、確かに」

 と右の拳で左掌を叩いた。直後、

「確かにじゃない! さっさと帰って様子を見に行かんか!!」

 朽葉に思いっきり怒鳴られ、麟紅はその場から逃げるように走り去った。