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「クソが……なんちゅう不幸だ、今日は」
表通りに出たところで、麟紅は今さらだが過去に毒づいた。その際右目がギョロリと周りを見渡したので、目の前の女子中学生二人が「ひぃ!」と小さく悲鳴を上げて逃げるように走り去った。
「……まぁ、今さら」
二つの意味で落胆しつつ、これ以上被害者が出ないようにと麟紅は人通りの少ない場所を探す。
その高い身長でキョロキョロと辺りを見回すと、よく知る二人の姿が見えた。内一人は信頼のできる人物だったので、先ほどのことは伝えておくべきかと近寄ってみる。
「くーさん」
「おや、麟紅殿ではないか。こんな時間にこんな場所でどうしたでござるか?」
「麟兄(りんにぃ)またケンカでもやってたの?」
朽葉と檸檬がそれぞれの反応を見せる。
「麟兄は止めろ。それと“また”って、そりゃ情報源(ソース)は紫音か?」
ため息混じりにそう言うと、檸檬は「いぇーい」とピースをして見せた。いったいそれは「イエス」なのか「ノー」なのか。
「クソが……なんちゅう不幸だ、今日は」
表通りに出たところで、麟紅は今さらだが過去に毒づいた。その際右目がギョロリと周りを見渡したので、目の前の女子中学生二人が「ひぃ!」と小さく悲鳴を上げて逃げるように走り去った。
「……まぁ、今さら」
二つの意味で落胆しつつ、これ以上被害者が出ないようにと麟紅は人通りの少ない場所を探す。
その高い身長でキョロキョロと辺りを見回すと、よく知る二人の姿が見えた。内一人は信頼のできる人物だったので、先ほどのことは伝えておくべきかと近寄ってみる。
「くーさん」
「おや、麟紅殿ではないか。こんな時間にこんな場所でどうしたでござるか?」
「麟兄(りんにぃ)またケンカでもやってたの?」
朽葉と檸檬がそれぞれの反応を見せる。
「麟兄は止めろ。それと“また”って、そりゃ情報源(ソース)は紫音か?」
ため息混じりにそう言うと、檸檬は「いぇーい」とピースをして見せた。いったいそれは「イエス」なのか「ノー」なのか。

