「俺ぁ今は<黄昏の翼>の一員なんだよ」
「<黄昏の翼>っていえば……あの?」
「どの、かは知らんがたぶんそれであってる」
えー! と大声を上げてアズラクは飛び上がった。その時麟紅を支えていた手を離したので麟紅は少しよろめいた。
「ほ、本当に!?」
「嘘言ってどうなる。それともうあんまりゆっくりしていらんねぇからもう行くぞ」
首を鳴らして麟紅は大通りのほうへ歩き出す。
「え? 行くってどこに」
「帰るだけだ。もうこの学園に<黄金の暁>がいるってことは妹たちが危ねぇ。だから治癒魔法の人は今回はいいよ」
もしかしたら自分の家まで襲ってくるかもしれない。妹だけはなんとしてでも守りたかった。
「そ、そう」
アズラクの心配そうな表情を見送りと受け取って、麟紅は家路に向かうため自転車置き場へと向かった。
「<黄昏の翼>っていえば……あの?」
「どの、かは知らんがたぶんそれであってる」
えー! と大声を上げてアズラクは飛び上がった。その時麟紅を支えていた手を離したので麟紅は少しよろめいた。
「ほ、本当に!?」
「嘘言ってどうなる。それともうあんまりゆっくりしていらんねぇからもう行くぞ」
首を鳴らして麟紅は大通りのほうへ歩き出す。
「え? 行くってどこに」
「帰るだけだ。もうこの学園に<黄金の暁>がいるってことは妹たちが危ねぇ。だから治癒魔法の人は今回はいいよ」
もしかしたら自分の家まで襲ってくるかもしれない。妹だけはなんとしてでも守りたかった。
「そ、そう」
アズラクの心配そうな表情を見送りと受け取って、麟紅は家路に向かうため自転車置き場へと向かった。

