「ちょこまかちょこまかめんどくせぇんだよ!! さっさと負けを認めちまいな! そうすりゃこっちも手間がはぶけんだよ!!」
風のような勢いで御柳は麟紅に斬りかかる。下方から逆袈裟に来た刀を、咄嗟に予知眼で未来を見て、刀の軌道と関係のない左前方の位置にもぐりこむ。
大振りだったため御柳の左脇に隙が生まれた。麟紅はそれを見逃さない。
「普段のケンカがこんなところで役に立つったぁなぁ!!」
左の拳をその隙に叩き込んだ。が、
「馬鹿言ってんじゃねぇ!!」
御柳は刀の柄でその拳を受け止める。ガツッと鈍い音がして、麟紅の手から血が流れ出た。
「本物の剣士がそんな簡単にやられるとでも思ったのかい?」
不気味に笑んで、御柳は左手で裏拳を喰らわす。同時に足払いで麟紅を地面に叩きつけ、刀を振り下ろした。
「もし神が思し召すならば(イン・シャーア=ッラー)!!」
間一髪。アズラクの砂の拳がその刀を弾いた。
風のような勢いで御柳は麟紅に斬りかかる。下方から逆袈裟に来た刀を、咄嗟に予知眼で未来を見て、刀の軌道と関係のない左前方の位置にもぐりこむ。
大振りだったため御柳の左脇に隙が生まれた。麟紅はそれを見逃さない。
「普段のケンカがこんなところで役に立つったぁなぁ!!」
左の拳をその隙に叩き込んだ。が、
「馬鹿言ってんじゃねぇ!!」
御柳は刀の柄でその拳を受け止める。ガツッと鈍い音がして、麟紅の手から血が流れ出た。
「本物の剣士がそんな簡単にやられるとでも思ったのかい?」
不気味に笑んで、御柳は左手で裏拳を喰らわす。同時に足払いで麟紅を地面に叩きつけ、刀を振り下ろした。
「もし神が思し召すならば(イン・シャーア=ッラー)!!」
間一髪。アズラクの砂の拳がその刀を弾いた。

