「まず最初に聞く……」
麟紅がゆっくりと呟いた。
語りかける相手は学園長でもカーキーでもなくここにいる誰でもない。
言うならば、自分。
「お前は誰……ってゆーか“何”なんだ?」
麟紅が尋ねると、頭の中に響くような低い声が聞こえた。
“わかっているだろう……私こそが帝の竜だ……”
否、実際に頭の中に響いていた。
麟紅は他の皆に目で合図するが、全員が全員首を傾げるだけだ。どうやら本当に体の中に入っているらしい。
「で、帝の竜」
“帝、で構わん”
「あそう、じゃあ仕切りなおすけど……帝、お前は何で俺ん中に入ってんだ?」
“お前が選ばれた者だからだ”
「何に?」
“私に、だ”
麟紅はめんどくさくなってきて、ため息をついた。
麟紅がゆっくりと呟いた。
語りかける相手は学園長でもカーキーでもなくここにいる誰でもない。
言うならば、自分。
「お前は誰……ってゆーか“何”なんだ?」
麟紅が尋ねると、頭の中に響くような低い声が聞こえた。
“わかっているだろう……私こそが帝の竜だ……”
否、実際に頭の中に響いていた。
麟紅は他の皆に目で合図するが、全員が全員首を傾げるだけだ。どうやら本当に体の中に入っているらしい。
「で、帝の竜」
“帝、で構わん”
「あそう、じゃあ仕切りなおすけど……帝、お前は何で俺ん中に入ってんだ?」
“お前が選ばれた者だからだ”
「何に?」
“私に、だ”
麟紅はめんどくさくなってきて、ため息をついた。

