~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

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 「うっ」と声を漏らし、檸檬は空中に静止する。
 宙に浮いた檸檬を睨みつけ、御柳は不気味に笑った。

「流麗柳葉(るれいやなぎば)流剣術奥義……!」

 身動きの取れない檸檬を見やり、御柳は刀を振りかぶる。
 「しまった!」と藍奈が杖を掲げるが、そのときにはもう手遅れだった。

「“百花繚乱(ひゃっかりょうらん)”!!」

 たった一瞬の出来事。
 御柳の刀“月光”が光の速さでめちゃくちゃに動き回り、檸檬をこれでもかと斬りつけた。
 檸檬はなす術もなく、遅れて発動した瞬間移動で藍奈たちの元へ戻ってきた。全身傷だらけ、ボロボロになった姿で。