~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

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 炎術――。

 魔法特性『劫火生産』。
 魔力という力を燃料に炎を作り出す魔術。奇術として有名な火吹きというものも、もともとは炎術を真似ようとした魔法使いに有らざるものが生み出したもので、つまり原点は炎術にある。
 特徴として、非常に高い攻撃性と、魔法の発動速度の速さである。黒魔術にも取り入れられた、その攻撃に特化した力は、大抵の魔術を凌ぐものがあった。発動速度においても、呪文(スペル)も短く済むこの魔術は戦闘という状況でもっとも力を発揮するだろう。
 今、黒魔術がメジャーなものとなり、炎術の存在が薄れてきた時代において“戦車(チャリオッツ)”、アブドゥラほどの炎術師は他にいない。言うまでもなく、最強の炎術師を冠するに相応(ふさわ)しかった。