真紅の少年がたたずむ眼前、“戦車”は笑みを濃くした。
「……すばらしい。これこそが、伝説の魔術、竜王術。その眼こそが、獄竜眼か……」
帝の竜は何も答えることなく、ただじっと男を見つめていた。その脳内に、少年の低い声が響く。
“紫音はもう行ったか?”
「無論。気配から察して、もう黒魔術師らの下にたどり着いただろう」
“そうか”
麟紅の安堵の声を脳内で反芻させ、帝の竜は右腕を水平に突き出した。腕を這った炎が呻き声を上げる。
その腕を一度体の横へ持っていき、サイドスローでもう一度前へ突き出した。
同時に腕を這った炎が蛇のように“戦車”に喰らいつこうとする。
「なっ!」
不意の攻撃だったが、“戦車”は炎に触れることはなかった。が、着ていたガンドーラは炎に触れていないはずなのに、黒く焦げていた。
「……すばらしい。これこそが、伝説の魔術、竜王術。その眼こそが、獄竜眼か……」
帝の竜は何も答えることなく、ただじっと男を見つめていた。その脳内に、少年の低い声が響く。
“紫音はもう行ったか?”
「無論。気配から察して、もう黒魔術師らの下にたどり着いただろう」
“そうか”
麟紅の安堵の声を脳内で反芻させ、帝の竜は右腕を水平に突き出した。腕を這った炎が呻き声を上げる。
その腕を一度体の横へ持っていき、サイドスローでもう一度前へ突き出した。
同時に腕を這った炎が蛇のように“戦車”に喰らいつこうとする。
「なっ!」
不意の攻撃だったが、“戦車”は炎に触れることはなかった。が、着ていたガンドーラは炎に触れていないはずなのに、黒く焦げていた。

