「兄さん……」
「安心しろ」
もう一度、紫音は力強く頷く。
「俺は絶対に、負けやしねぇ」
「話し合いは済んだかぁ?」
痺れを切らした“戦車”がいらいらした口調で声をかけてくる。
「そんなこと言うわりには待ってくれたじゃねぇか」
「俺は戦いしか興味はねぇ。用が済んだらさっさと行きな」
「人質じゃなかったのか?」
「お前を呼ぶためだけの、な」
“戦車”は薄く笑った。麟紅もつられて淡く笑う。
「紫音」
紫音はさらにもう一度無言で頷き、漆黒の大空へ飛び上がった。
まさにその瞬間。
――風が、裂かれた。
「安心しろ」
もう一度、紫音は力強く頷く。
「俺は絶対に、負けやしねぇ」
「話し合いは済んだかぁ?」
痺れを切らした“戦車”がいらいらした口調で声をかけてくる。
「そんなこと言うわりには待ってくれたじゃねぇか」
「俺は戦いしか興味はねぇ。用が済んだらさっさと行きな」
「人質じゃなかったのか?」
「お前を呼ぶためだけの、な」
“戦車”は薄く笑った。麟紅もつられて淡く笑う。
「紫音」
紫音はさらにもう一度無言で頷き、漆黒の大空へ飛び上がった。
まさにその瞬間。
――風が、裂かれた。

