~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

 慌てる紫音を落ち着かせるように、麟紅は声を落として言う。

「お前は今すぐ東大校門の方へ向かえ。その途中で藍奈と茜と檸檬が魔法使いと戦ってる。紫音、お前は三人の援護をしてくれ」

「え!? それって兄さんは……」

「帝!!」

“何用だ?”

 麟紅の脳内に、重く低い声が響いた。

「俺は竜王術で戦う。安心しろ。絶対負けねぇ」

 麟紅が笑いかけると、紫音は無言で頷いた。
 そして、その細い腕を天にかざす。

「箒よ(ブルーム)!!」

 どこからか、木の箒が現れる。紫音はその箒をつかみ、跨(またが)った。