~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

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 暗闇の中、麟紅は右回し蹴りを繰り出した。しかし“戦車(チャリオッツ)”は余裕の表情でそれをしゃがんでかわし、しゃがんだ反動で飛び上がる。そして空中回し蹴り。

「うおっ!」

 あまりの速さに、倒れこむことでようやく避けることができたが、

「まだまだぁ!!」

 “戦車”は着地することなく、今度は右足で麟紅の顔面めがけて踵落しが繰り出された。

「ちょっ!」

 すばやく身を回転させその攻撃から逃げる。直後、“戦車”の踵落しはコンクリートの地面を粉砕した。よく見ると、男はサンダルのようなものを履いているだけ。ほとんど素足による攻撃だった。
 着地無しでの攻撃だったので、“戦車”はそのまま尻から地面に着いた。
 そしてうつ伏せの麟紅の顔を覗き込むように顔を近づけてきた。

「どうした? 俺はまだ炎術を使ってねぇぜ?」