~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

「いや、そんなんで……」

 どうにかなる問題ではない、と言いかけた藍奈を無視して、檸檬は瞬間移動、新たな風の刃を作り出そうとしていた御柳の右後ろに出現した。
 思わぬ敵の出現に、しかし迷うことなく刀を振る御柳。

「てぇいやっ!!」

 檸檬は御柳の刀を紙一重でかわすと、その肩に思いっきり回し蹴りをぶち当てた。

「くっ!!」

 御柳はふらつきながらもすばやく後方宙返りで間を空ける。檸檬は一度藍奈と茜の元へ戻り、状況を落ち着かせる。

「やるねぇ、かなり腕が立つもんだよ。これなら案外面白いかもしれねぇなぁ」

 言って御柳はもう一度刀を構えなおす。

「黒魔術師に妖怪、それに空手家。ここまでセンスのある組み合わせは初めてだよ」

 御柳が、不気味に笑んだ。同時に藍奈、茜、檸檬の三人も身構える。