~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

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 一方、商業区に並ぶビルの屋上。
 朽葉と焔崎が激戦を繰り広げていた。

「伊賀諸波流忍術秘技!」

 胸の前ですばやく印をきり、口元に人差し指を当てた。

「劫火幕散(ごうかばくさん)!!」

 声とともに、朽葉の口から広がるように炎が噴き出した。

「そんなチンケなもんで、俺の相手が務まんのか?」

 あくまで気だるげな口調で、しかしはっきりと聞こえる声で焔崎は言う。
 そしてジャケットのうちポケットからくないを四本、取り出した。

「甲賀焔(こうがほむら)流忍術」

 言葉と同時にくないを一本朽葉に投げる。一瞬遅れて二本目を、続けて三本目、そして四本目。二本目が一本目の後ろをつき、三本目が二本目を、四本目が三本目を、一列に連なったくないは一気に速度を増し、光の速さで朽葉を襲った。

「龍鱗連鎖(りゅうりんれんさ)!」

「!!」

 激烈なコンクリートの破壊音が、夜の闇に響いた。

「ああ、縮地(しゅくち)でかわしやがったか……」

 呆れるような焔崎の視線の先、朽葉が左腕を押さえて倒れこんでいた。

「ぅああ……!!」

 朽葉の腕から、大量の血があふれ出ていた。