~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

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 強烈な爆発音とともに、コンクリートの壁が粉々に破壊された。

「忍術を馬鹿にしないでいただきたい。この程度のこけおどしが私に通用するとでも?」

 懐からさらにくないを取り出し、銘苅はそれを放つ。
 間一髪のところで、常磐は崩れるようにかわした。

「常磐くん!」

「黙って前見とけや!!」

 瞬時にアズラクの目の前へ銘苅は躍り出た。まさに風のような動き。

「う、うわぁあ!」

 慌てて後ろに下がろうとして、躓(つまづ)き転んだおかげで銘苅の手刀を避けることができた。まったく運のいい奴だ。
 常磐はポケットから新たに一枚の札を取り出し、銘苅へ向かって打ち放った。

「南方紅帝火行呪符、朱雀の符!」

 符は火炎の弾となって、銘苅を焼き尽くさんと速度を上げた。
 が、そこにもう銘苅はいなかった。

「ど、どこに……!」

「う、上だよ!」

 見上げると、壁に張り付く銘苅がいた。何も道具は使っていない。足だけで、壁に張り付いている。

「この程度、気(チャクラ)を高めれば造作もないことです」

 銘苅の後ろに、青く輝く月を見た。