燃えるような真っ赤な髪を後ろに垂らし、前髪を押さえつけるためか、額には布を巻いている。その布のことをガトゥラ、と呼ぶことをもちろん麟紅は知らない。覗かせる顔は黒く、しかし対して被った寸胴とその下に穿いたパンツは白く、黒い肌が一層際立っている。
「ったく、日本という国は湿度が高すぎる」
鈍い声が、麟紅の耳に届いた。
「故郷(アラブ)とは大違いだな。カンドーラがこれほど暑苦しいものだと思ったことはねぇな」
「てめぇ、何もんだ?」
唸るように、それでいて落ち着いた声で麟紅は尋ねた。
それに対して、男は一瞬驚いた表情を見せ、ため息と共に首を振った。
「わかってんだろ? いちいち手間かけさせんなよ」
「ってこたぁ、<黄金の暁>でいいんだな?」
男は、正しい答えを導けた子供に向けるように、笑って頷いた。
「ったく、日本という国は湿度が高すぎる」
鈍い声が、麟紅の耳に届いた。
「故郷(アラブ)とは大違いだな。カンドーラがこれほど暑苦しいものだと思ったことはねぇな」
「てめぇ、何もんだ?」
唸るように、それでいて落ち着いた声で麟紅は尋ねた。
それに対して、男は一瞬驚いた表情を見せ、ため息と共に首を振った。
「わかってんだろ? いちいち手間かけさせんなよ」
「ってこたぁ、<黄金の暁>でいいんだな?」
男は、正しい答えを導けた子供に向けるように、笑って頷いた。

