~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

 不思議に思って近づいてみると、明かりの正体は松明だった。
 なぜこんな場所に松明が、と一瞬思ったが、次に目に入った光景ですぐに忘れ去った。

「紫音!!」

 松明によって作られる光と暗闇の境目に、気絶した紫音が横たわっていた。
 慌てて駆け寄ろうとして、駆け出して、

 駆け出して、未来が視えた。

「!! あぶ!」

 上空から、突然猛烈な炎が落ちてきた。麟紅は寸前で後ろ飛びをし、炎に焼かれることはなかった。
 地面にぶつかった炎はそのまま爆発を起こし、松明をなぎ倒し消し去った。

「し、紫音!!」

「だあってろ。むやみに人殺すような馬鹿なまねはしねぇよ」

 炎の中から、一人の男が現れた。