~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王

「麟紅くん」

 今度は逆方向の後ろから茜が声をかけてきた。

「わたしと、それと檸檬さんで、微力ながら藍奈さんの手伝いはします。だから、麟紅くんは紫音さんを助けに行ってください」

 茜は手を握り締め、力強く言った。その後ろで檸檬も親指を立てて笑っている。

「心強い味方ね」

 小さく藍奈は微笑んだ。さっきまでの敗者の顔はない。覚悟を決めた、戦う者の目をしていた。

「負けんなよ」

 麟紅は薄く笑った。
 それに答えるように、三人の少女も声を合わせた。

「「「そっちこそ」」」

 麟紅は小さく微笑し、御柳の横を通り抜け、さっそうと東大広場へ向けて駆けていった。