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「ハアハア……! クッソ、東大広場ってケッコー遠いじゃねえか!」
息を切らしながら、しかし走ることは止めずに、麟紅は目指す場所へ向かって走っていた。
時刻は七時五十二分。相手の方もずいぶんゆっくり目に時間を指定してくれたのでもうそこまで焦る必要もなく、東大広場まではあと十分ほどでつくだろう。しかし、妹の身を案じると、ゆっくりしている暇はない。
「時間的にゃあ余裕だが……ハア! 紫音は無事か!?」
黄水晶(シトリンカラー)の鋭い目をぎらつかせ(この瞬間道端にいた学生が一斉に路地のほうへ逃げていった)、商業区の大通りの先にある大広場を目指す。
とその時、
「あ! 近すぎた!!」
目の前に、突如檸檬、朽葉、茜、藍奈の四人が現れた。
「何事!?」
麟紅は止まることもできず、そのまま四人の中に突っ込んでいった。一気に大惨事である。
「ハアハア……! クッソ、東大広場ってケッコー遠いじゃねえか!」
息を切らしながら、しかし走ることは止めずに、麟紅は目指す場所へ向かって走っていた。
時刻は七時五十二分。相手の方もずいぶんゆっくり目に時間を指定してくれたのでもうそこまで焦る必要もなく、東大広場まではあと十分ほどでつくだろう。しかし、妹の身を案じると、ゆっくりしている暇はない。
「時間的にゃあ余裕だが……ハア! 紫音は無事か!?」
黄水晶(シトリンカラー)の鋭い目をぎらつかせ(この瞬間道端にいた学生が一斉に路地のほうへ逃げていった)、商業区の大通りの先にある大広場を目指す。
とその時、
「あ! 近すぎた!!」
目の前に、突如檸檬、朽葉、茜、藍奈の四人が現れた。
「何事!?」
麟紅は止まることもできず、そのまま四人の中に突っ込んでいった。一気に大惨事である。

