とそこで朽葉の反論は止められてしまった。
「? なんでござるか?」
という朽葉の疑問も耳に入れず、檸檬は道路のほうへ走っていった。
「これこれ、どこに行くでござるか」
「今さっき」
校門とは逆の方向を向いて、檸檬は立ち止まった。
「リン兄(にい)がすごい顔で走っていったよ」
「? どれどれ、おや、ホントでござるな」
「見えるの?」
「うむ、多少はな」
よく目を凝らしてみると、確かに麟紅の後姿が見えた。その走り方は、どこか焦っているように見えた。
「何かあったようじゃな……」
「追ってみる?」
「そのほうがよさそうじゃ。檸檬、ちょっと連れてってくれんか?」
「うん!」
「? なんでござるか?」
という朽葉の疑問も耳に入れず、檸檬は道路のほうへ走っていった。
「これこれ、どこに行くでござるか」
「今さっき」
校門とは逆の方向を向いて、檸檬は立ち止まった。
「リン兄(にい)がすごい顔で走っていったよ」
「? どれどれ、おや、ホントでござるな」
「見えるの?」
「うむ、多少はな」
よく目を凝らしてみると、確かに麟紅の後姿が見えた。その走り方は、どこか焦っているように見えた。
「何かあったようじゃな……」
「追ってみる?」
「そのほうがよさそうじゃ。檸檬、ちょっと連れてってくれんか?」
「うん!」

