勢い良く階段を登った。 息が切れながらも辺りを見渡した。 「センセイ…?」 いた…。 壁にもたれかかって寝むそうな彼の姿。 「…あのっ」 「あ…見つかっちゃった? 授業さぼっちゃった。あ!説教はやめてね?」 クスクス笑いながらアタシの声を遮る千昭。 「違う…! あの、お礼言いたくて。 午前の授業……ありがとう」