「俺も分かります。この短歌。あと、先生の教え方わかりやすいです」 全部、訳を言い終えた千昭はアタシに向かって話す。 「あ…ありがとう」 …ねえ、どうして? いじわるしたり、助けたり… 分からないよ… アタシ、桐谷君が助けてくれなかったら何もできなかった。 多分、真っ白で、どうしたらいいか分からなくて… アタシ、 助けてもらってばっかり…。