格闘家、モンスター「リン」
性別は女、年齢は・・・不明ですが、凄い若かったみたいです。
ドワーフと人間の間に生まれた、奇怪な見た目をした女性です。
その肌は灰色で、目は闇夜でもはっきりと見えるぐらいに、赤々と光っており、両端には、吸血鬼のような牙を持っていたとか。
それゆえ、母親である人間にも捨てられ、父親であるドワーフにも見放された、女でした。
彼女を拾ったのはエルフたち。
彼女を実の娘のように扱ったといわれます。
ただ、若干手先が不器用だったため、サンみたいに、弓の扱いは上手にならず、代わりに棒術の名手として、名をはせました。
ドワーフ譲りの怪力を持ち、大岩を持ち上げ、素手で家をぶち壊したとか。
またエルフと共に暮らしていたため、脚力を鍛え上げられ、その素早さは人間のそれをはるかに上回ったといわれます。
実の兄のように慕っていたサンが、旅に出ると聞き、後についていくことにしました。
当時、いがみ合っていたドワーフとエルフと人間の間を取り持った英雄としても名高いです。
「みんな、同じ土地に暮らしているのに、いがみあうとかおかしいよ。私は人間でドワーフでエルフなんだ!」
・・・・という言葉を残したとか。
ドワーフやエルフから凄い人気の高い英雄で、彼らはリンを、「エルフの英雄」「ドワーフの英雄」といって、譲りません。
しかし、旅の途中、彼女は自らの母親(人間)によって殺されます。
見た目が醜い・・・という意外は、とても純真で心の優しい女性だったといわれています。