6英雄は、4英雄の時代とは違い、戦乱の世に現れました。


 異世界の剣士アキラを中心とした、庶民、奴隷、貴族、モンスター、降魔師、男、女、老人、子供と言った、4英雄に比べると、非常にバリエーションに富んだパーティでした。


 彼らは、驚いたことに、その身分、姿、関係なく、体内に精霊を宿していました。


 庶民や奴隷が魔法を使い、快進撃を進めていくさまは、当時の身分制度に喘いでいた貧しい庶民に、希望や勇気を与えました。


 しかし、彼らの快進撃をこころよく思わない人たちも多かったことは確かです。


 水の精霊を宿した『サン(♂)』と呼ばれる弓使いは、奴隷でした。


 土の精霊を宿した『リン(♀)』という名の格闘家は、人間とモンスターのハーフでした。


 彼らのリーダー格である、異世界の剣士『アキラ(♂)』は火の精霊を宿していました。


 風の精霊を宿した『リリス(♀)』は貴族のお嬢さんでした。


 闇の精霊を宿した『カララ(♀)』は、国を持たない傭兵。


 光の精霊を宿した『アリス(♂)』は、王子でした。