“こんなの”は、あたしの投げたコントローラーをキャッチしていて、あたしに黙って差し出した。

“こんなの”は、短めの黒髪に黒い瞳の男の姿をしていた。

細身の長身を黒いスーツに包んで、

整った顔立ちを一ミリも動かすことなく無表情を決め込んで、

まるで死神のよう。

6畳程度の部屋の真ん中に突っ立ってたら、正直かなり陰気臭い。