しかし、ユイのそれとは違って、ジンは10秒ほどでその囁く行為を終えた。 ユイは、ひとつまばたきをすると、一瞬で顔色が青ざめた。 ジンを見上げる。 「ジンさん、これ……」 「ああ」 情報を送った本人は、いつもの無表情のままだった。