「ね、エル様、了承して下さったでしょ?」

ユイがこうジンに微笑みかけた。

「ああ」

ジンが短く返事をし、ユイの肩を抱き廊下の端へと導く。

「じゃあ、始めよう。さっき話した項目を頼む」

「はい」

そして、ジンが壁に片手をつき、膝を落としユイの身長にあわせ、ユイが手を添えジンの右耳に唇を寄せた。