Replicant・Lover's-L No.6

それと、ジンが首から下げていたポータブルプレイヤーみたいなものを渡された。

「盗聴器だ。電気街で俺達と同じように安価で買える」

「うそっ!?」

これ、盗聴器?

「これを自然に除去するために、キミの大切にしているゲームを壊し続けた」

「だって……」

二の句が継げない。

ファンからのとんだ贈り物だったんだ。

だから、あんなにゲーム機を出すとジンが冷たい視線を向けてたんだ。